サラリーマンの出世は上から引っ張られることによってのみ可能です。同僚の評判が良いとか部下から尊敬されているとかは360°評価の会社でもない限り、ほとんど関係ありません。
出世できるかどうかは、上に気に入られるかどうか、のみにかかっています。
逆に言えば、上が気に入れば、どんなヘボでも出世してしまう可能性があります。皆さんも飲み会で「何であんな奴が出世できたんだ・・・」みたいなグチ言いますよね。でもこればっかりはどうしようもない。社畜という集団社会の掟みたいなものです。
出世した人の中には、“腐ったリンゴ”みたいのも確かにいますが、大抵は、「ああ、この人なら出世してもおかしくないな」って人が上にいきませんか?パーフェクトな人間でなくても、出世する人は確かにキラリと光るものを持っています。
そして、出世する人は、たいてい部下から慕われていたり、(ある意味)畏れられています。良きも悪しきも、しっかり部下に認められている人が多いと思います。
部下は、出世する上司のどこを見て評価しているのでしょうか?
いろいろあると思いますが、僕はこの一点につきると思っています。
「胆力」です。
胆力とは、“事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力。ものに動じない気力。きもったま。”のことを言います。
平時はどうでもいいのです。誰が指揮しても何とでもなるから。重要なのは、緊急事態のときです。
例えば、収益がものすごく落ち込んでいるとき、大きなトラブルが発生しているときなどに、
上司がそれをどのように乗り越えようとしているのか?
部下はそこを見ています。
その緊急事態を、
逃げるのか?
かわすのか?
権謀術数を使うのか?
正面突破を図るのか?
静観するのか?
実は、別にどの手段を使ってもいいのです。部下が見ているのは、そこに胆力を見出せるか?です。「ああ、肝が据わっているな。頼もしい。」、「あの怖い人相手でもこの人は逃げないな。すごい。」 こんな風に部下から思われれば上司の勝ちです。
結局、どんな方策を使おうが、重要な局面で、利害が反する人と相まみえるときが必ずきます。その時の胆力が問われるのです。
その胆力をみて、上司の人間的な強さ、真っすぐさを部下は感じ取る。
結局は、“人間力”が問われているのでしょうね。上は、部下の人間力だけではなく、成果を上げれるかどうかも見ていますが、部下は純粋に上司の“人間力”を見ているのでしょう。
社畜であっても、実は人格修業も重要。奥が深いぜ!社畜道!
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