僕が勤めている会社は、自分で言うのも何ですが、かなりのホワイト企業です。社風はノンビリですし、予実管理もけっこういい加減です(←大丈夫なのか??)。セクハラ・パワハラ対策にも早くから取り組んでおり、海外の連結子会社が多いこともあり、多様性尊重にも注力しています。職場によりますが、年休も普通に取りやすく、全社的に見れば残業時間も少ないと思います(僕の職場は残業ヤバいですが)。そして、古い会社のせいなのか、典型的な年功序列な会社です。
そんなホワイトな会社ですが、メンタル不調者は必ず出るんですよね。不思議なもので。
今回は以前、同じ職場でメンタル不調になった方Aさんの事例をお話ししたいと思います。
Aさんは別の職場から異動してきたのですが、まず、その背景からお話しします。その別の職場でのAさんの評価はお世辞にも高いとは言えませんでした。別の職場では営業をやっていたのですが、あまり仕事ができなかったようです。性格は真面目そう(見た目も!)なのですが、頑固な面もあったそうです。そして、結構つまらないミス(計算ミスなど)をすることもあったとか。つまり、使えないので放り出されたということです。
次に、うちの職場の事情ですが、その時、収益管理を担当していたスタッフBさんが退職してしまい欠員状態になっていました。営業をやっていたAさんが収益管理なんて出来るのか一抹の不安があったようですが、背に腹は代えられないので、うちの職場で受け入れることになりました。
Bさんからの引継ぎは十分なものではありませんでした(既に年休消化に入っていた)が、Bさん退職後、Aさんは慣れない収益管理の仕事を必死にやりました。毎日夜遅くまで残業し、土日も返上でやっていたようです。そして、必死に頑張った甲斐もあり、毎月の収益管理はなんとかこなしていたようでした。
そして2か月ぐらいが過ぎたときでした。
数年毎にしかやらない中期計画の作成業務が降ってきたのです。しかも、今の職場に中期計画の収益管理業務を知っている人は誰もいない。辞めたBさんと既に異動していた他1名しか習熟者がいなかったのです。手分けしようにも収益管理をやっているのは、そのAさんのみ。他の業務をやっている人も自分の仕事で手一杯でとても手伝える余力なんてありません。
Aさんは毎月の収益管理の仕事に加え、何も分からない中計業務に取り掛かりました。
うちの上司もその上の上司から、いついつまでに中計の収益の計数を出すようにとプレッシャーを受けており、そのプレッシャーが上司からそのままAさんに降りかかってきました。
そしてある週、上司から「来週月曜までに中計の何々を算出するように」と命じられ、過負荷のAさんはそれに対応できず、月曜に出社しませんでした。。。Aさんは、適応障害と診断され、現在休職中です。
ここでAさんがメンタル不調になってしまった要因をあげます。
もともと計算ミスするタイプであり、収益管理には向いていなかったこと
営業から慣れない収益管理の仕事を担当したこと
中計業務も加わり業務負荷が増したこと
周りに支援できる人がいなかったこと
特に上司のパワハラ的なものは何もありませんでした。ハラスメントがなくてもメンタル不調は起こる。上の2つは業務変更、適正の話しですが、一般的にサラリーマンは何種類もの職種を経験することが多いので、それがメンタル不調の直接のトリガーになったとは考えにくいです。
やはり負荷だと思います。パワハラなんてなくたって、過負荷で人は簡単にメンタル不調になるのだと思います。
で、結局、解決策は人員増だ!となるのですが、日本の企業は余裕をもった人員構成はなかなか認めようとしませんよね。しかも、仮に人員増になっても、人が増えた分、余計な仕事も増えて結局一人当たりの負荷は減らなさそうな予感もします(←当たる自信あり。職場の多くの同僚が同じ意見)。
日本は世界でも労働生産性の低い国で有名です。
たぶん、人を増やす前に、くだらない業務(=社畜的業務?)をなくす方が先だと思います。
年功序列的風土
稟議の数多のハンコ
根回し
社内接待
意味不明な会議
まだまだあります 笑。
こんな社畜的業務をなくすことに成功した会社が真のホワイト企業になれるように思えます!
ではまた!今日もブログを読んでいただきありがとうございます。
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