世界の人口は2100年には100億人を超えるらしいですが、出生率の高い国のほとんどが途上国です。
1位は、ニジェールの7.2(すご!)
出生率上位国の大部分はアフリカ諸国です。
それに対して、日本、ドイツ、韓国など先進諸国では、少子化が進んでいます。
実際、出生率ランキングでも
162位 ドイツ 1.5
171位 日本 1.4
187位 韓国 1.2
と、まぁ~とにかく子供を生みません。
日本のかつての驚異的な経済成長は、日本人が勤勉だったからでも、手先が器用だったからでもなく、単に“人口ボーナス”があったからに過ぎない、というのは定説です(戦争景気などのラッキーもあったが)。人口ボーナス期とは、働く人の増加率が人口増加率を上回っている時期のことで、日本では1960年代の高度経済成長期に始まり1990年代で終わりを迎えました。労働人口が多いと、経済成長が促されるのは直観的に分かると思います。
このように労働人口の多さは、経済成長に直結するわけなのですが、高度成長が終わって、国が成熟してくると、一気に子供をつくらなくなるんですよね。。。
日本の場合、不景気が長引いたことも大きな理由になると思いますが、戦後の焼け野原の時期に、たくさんの子供をつくったことを考えると、あまり景気は関係ないようにも思えます。
一昔前までは、
人生のレールはほぼ一本
結婚するのが当たり前
女性は結婚したら専業主婦になるのが当たり前
結婚したら子供を産むのが当たり前
という、いわば“テンプレ”が存在しました。
みんな、その“テンプレ”に疑問を持たず、せっせと普通に学校で勉強し、普通に就職をして、普通に家庭を築き、
ささやかな幸せを感じながら、
死を迎えていったのでしょう。
“テンプレ”は楽です。社会が強制するその規範に従っていれば、
思考停止でいいのですから!
しかし、その“テンプレ”にハマれなかったり、反対したりする人には、とても非寛容な社会でもありました。それが受験戦争テンプレであったり、専業主婦テンプレであったら、社畜テンプレであったり、するのです。
今、日本では、あらゆる“テンプレ”が無くなりつつあるように感じます。あらゆることを自分で自由に考えて具現化できる世の中になりつつある。
日本には、幸か不幸か宗教的基盤がありません。
“テンプレ”が主教的価値観に基づいていないので、諸外国に比べて打ち壊すのは容易に思えます。
日本人は、この“テンプレ”なき時代に勝ち残れる素地はあると思います。
若者は是非羽ばたいてほしい!せっかく“縛り付けるもの”が少ない時代に生まれたのだから。
おっさんは。。。座して死を待つしかないのか?! 苦笑。。。
さて、今度は出生率に目を向けます。
“テンプレ”がないということは、いろいろなことが出来る、ということですよね。
つまり、幸せの定義は一つではない。多様化している。
子供を持つことが必ずしも幸せとは限らない、という価値観が醸成されてきます。
“テンプレ”では子育てはマストですが、
多様化した社会では、子育ては選択の一つにすぎません。必ずしも優先度1位ではない。
“テンプレ”がなく、価値観が多様化した社会は自由で楽しいかも!でも、人類存亡の観点から見れば、
微妙かもしれませんね。。。
人類は、性欲は本能でも、交尾は本能ではありません。
過度に“テンプレ”が無くなってしまうと、子孫繫栄できずに滅びる危険性があるかもしれません。
ではまた。今日もブログを読んでいただき、ありがとうございます。
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