僕は、ど真ん中で尾崎豊世代です。本当に大好きでした。とにかく全てが心に突き刺さりました。そもそもズルいんですよね。顔もカッコイイ、歌もうまい、作詞も作曲も全て自分。そしてあんな心に沁みる歌をつくれる。完璧じゃないですか。
まさに我々の世代のスターです。
尾崎の時代、世間は右肩上がりの終身雇用、年功序列。世の中の価値観は今のように多様化しておらず、極めて画一的だったと記憶しています。いい大学を出て、いい会社に就職して、そのレールを踏み外さないように生きていくみたいな。そして、学生の中心は団塊ジュニア世代(⇐僕も)で、受験戦争、校内暴力・イジメが深刻化していました。学校の先生も権威的で、生徒に暴力をふるうなんて普通でした。
そんな時代でしたから、尾崎が叫ぶ、
この(大人の)支配からの卒業
盗んだバイクで走り出す
夜の校舎窓ガラス壊してまわった
こんな気持ちがよく分かるんですよね。まさに、
抑圧からの解放
だと思います。世間にはたくさんの理不尽な“抑圧”が存在しました。それに対して、子供は、自由を求め、もがき続けるわけです。
ところが今の若い子は、尾崎に共感できないらしいです。
盗んだバイク⇒バイクを盗まれた人のことを考えてるのか!
窓ガラス壊して⇒修理する人の気持ちを考えろよ!
こんなマインドらしいです。。。。
まじめか!
というか“抑圧”がないのでしょうか。
今や
世の中、モノがあふれている
先生も権威的ではない(パワハラ問題になる)
終身雇用、年功序列崩壊
価値観が多様化
今の若い子も、もちろんストレスはあると思いますが、昔のように価値観が画一的ではないので、いろいろと逃げ場があるのだと思います。また、それ以前に今は「不良」なんてカッコよくないのでしょう。
まぁ、何にせよ、今のように権威的でない、画一的でない、多様な世の中は、明らかに昔より素晴らしいと思います。実際、昔に比べて人の生きる道の選択肢が増えてきているように思えます。もちろんインターネットの果たした役割が大きいと思いますが、尾崎が支持されないことからも、人類の進歩を感じてしまいます。
ただ一つだけ言えるのは。。。
尾崎があんなにイケメンでなければ、カリスマにはならなかったと思います。。。
若くして亡くなってしまいましたが、天は彼に何物を与えたのでしょうか。。。まさに天才ですね。
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