かつての「詰め込み教育」であれば、受け身の座学でOKでした(眠いですよね。。。座学。今でも苦手です)。しかし、これからの時代「主体性」を育むことが重要になります。学習方法がどのように変わっていくのか?簡単に言えば、
座学など「受動的学修」⇒「能動的学修」
に変わっていきます。それが、
アクティブ・ラーニングです。
要は、グループディスカッションやディベートのことですね。欧米か!(古い)。
アクティブ・ラーニングは2012年頃から文科省の文書に出てくるようになりました。以下引用。
「生涯にわたって学び続ける力、主体的に考える力を持った人材は、学生からみて受動的な教育の場では育成することができない。従来のような知識の伝達・注入を中心とした授業から、教員と学生が意思疎通を図りつつ、一緒になって切磋琢磨し、相互に刺激を与えながら知的に成長する場を創り、学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学修(アクティブ・ラーニング)への転換が必要である。」
要は、国際競争が激化している今の時代、主体的に問題解決を導き出せない人材は生き残っていけない、ということです。
厳しいですね。。。だけど、国際社会は残念ながら容赦ないです。
小学校でもそのような授業が増えてくるはずです。例えば、
先生は「お題」など基本的な事項のみ指導
ゴール、目標だけ示し、あとはグループの主体性の任せて、解決させる
子供は、みんなで対話しながら、主体的に解決する方法を学ぶ
このような学習法です。なかなか点数を付けるのが難しそうですが、そもそもそのような発想が「詰め込み」しか知らない世代の考え方なんでしょうね。。。
実際の中学入試では、アクティブ・ラーニング入試問題として、こんなのがあります。
家の平面図を示して、どの部屋に家族のだれを割り当てるか、そしてその理由の述べよ、みたいな問題です。
これもすごい問題。どうやって点数付けるんだろう。。。?またしても「詰め込み世代」的な疑問が。。。
さておき、アクティブ・ラーニングに対応するには、親は何をすればいいでしょうか。昨日お話しした色々な「コミュニティ」に参加させることも重要ですが、集団の中で議論できる能力、ディベートできる能力を磨くには、月並みですが、
親との会話
が効果的ではないでしょうか。しかも、
人間の本質に切り込むような哲学的な会話、出来れば答えの出ない議論
が適切だと思います。このような話題であれば、子供は真剣に熟慮するクセがつき、かつ、活発に議論できるようになると思えます。
例えば、
アメリカの哲学者マイケル・サンデルさんの授業によく出てくる、「あなたは電車の運転手。運転中にブレーキが故障。このまままっすぐ進むと線路上にいる3人の人を殺すことになる。でも、左の引き込み線に入れば、1人の人を殺すことで済む。どちらを選ぶ?」的に問いかけです。問題はシンプルですが、とても考えさせられます。
このような「正義」を何に見出すか系の問いには基本的に答えはありませんが、議論は尽きません。親も真剣に考えることができます。まさに切磋琢磨。
早速、週末には娘とこのようなディスカッションをしてみたいと思います(議論が面白かったら、また報告します!)。
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