今は「変化の速い時代」ですが、これまでも人間社会は絶え間なく変化してきていました。今までの数々のイノベーションによって、昔とは比較にならないほど、我々の生活水準は大きく上昇しました。今や、ネット、生活家電、高度な医療技術、産業インフラ等の無い生活なんて想像すらできません。我々はこのような高度なテクノロジーに支えられて、便利で快適な日常生活を送ることができます。
まず、日常生活にフォーカスすると、たいていの人は、便利で快適な生活が続くことを熱望していると思います(もちろんそれを望まない人もいることは承知しています)。具体的に言うと、快適な生活を手放すつもりはないので、高度なテクノロジーは享受し続けたいが、生活そのものは「安定」した幸せな波風の立たない生活を望んでいるのだと思うのです。ここに異論のある方はあまりいないと思いますが、いかがでしょうか。
本質的には人間の幸せとは、「安定」志向なのだと思います。好きな人と一緒に楽しく暮らしたり、大好きな趣味に一人で没頭したり、子供のいる人は子供の成長を楽しんだり、自分が楽しいと思うことを続けるために、生活基盤は出来るだけ「安定」していたいと思うのが自然だと思います。端的に言えば、生活するためには金が必要なので、その金をゲットする仕事は「安定」していてほしいと考える人が多いのだと思います。失業を繰り返していたら、好きなこともできませんので。
人々は、より快適な生活を送るため、高度なテクノロジーも欲します。ここが面白いところなんですが、高度なテクノロジーの追求と安定は結構相反すると思うのです。
高度なテクノロジーの追求
↓
イノベーションが起こる社会の容認
↓
イノベーションにより社会が一変
↓
社会構造が激変し、失業リスク増
↓
安定を失うリスク増
ということです。だから、ほとんどの人が安定志向という仮説が正しければ、イノベーションは求めてはいけないのです。しかし、人間とは欲深い生き物。ガンが一瞬で治る薬があったら、誰だって飛びつきます。イノベーションが止まることはないのです。よって、みんなが求める「安定」なんて幻想なのかもしれません。
次にイノベーションについて考えてみます。産業革命だって、エネルギー革命だって、ネットだって、iPhoneだって、世の中を激変させたものは、別に「社会生活をより良くしたい」と思って生まれたわけではないですよね。イノベーションは、どう考えても、個人の欲求から生まれています。
つまり個人の「金持ちになりたい!のし上がりたい!もっと上にいきたい!」というパワーです。
その結果として「世の中がより快適」になるだけなんですよね。当たり前です。売れるものをつくりたければ、生活を快適にするものをつくらなくてはいけません。ですので見方を変えると、
一部の「のし上がりたい連中」が起こしたイノベーションのために、我々の「安定」が脅かされている、とも言えます。
イノベーションが起きるたびに、無用になった仕事が消滅していく。。。しかもその頻度が、スピードが上がっていく。。。これから益々、複数の収入源を持っておくことが重要になってくるのでしょうね。「安定」だけを求める適当リーマンには非常に厳しい時代です
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