就職氷河期世代が将来日本をめちゃくちゃにする可能性があります!
何を隠そう僕も就職氷河期世代のど真ん中です。本日は、なぜそのような展開になるのかお話ししたいと思います。
就職氷河期世代とは
最近は景気が上向きですが、かつて就職が非常に厳しい「就職氷河期」がありました。
またの名を「貧乏くじ世代」、「ロストジェネレーション」といいます。
何か言葉の響きだけでも、とても可哀想な世代だということが分かりますね。。。
就職活動の時期で言えば、バブル崩壊後の1993年~2005年の約10年間のことを指します。
生年で言えば、1971年~1982年生まれにあたります。
皆さん、「団塊ジュニア」という言葉を聞いたことがあると思います。
団塊ジュニアは毎年200万人子供が生まれた世代で、団塊世代(1947年~1949年生まれ)に次いで子供の数が多い世代。
団塊ジュニアが1971年~1974年生まれなので、何と不幸なことに、この団塊ジュニア世代が、すっぽり就職氷河期世代に入ってしまうのです。
そして僕は、団塊ジュニアのど真ん中でもあります(T . T)
団塊ジュニアは本当に不幸な世代です。
(注:世代のせいにしているわけではない)
小学校時代を振り返ると、50人以上の学級が10個以上もありました。
小学校~中学校は、校内暴力、いじめが深刻化した時代でした。
僕の中学校でも、教室でタバコは当たり前。不良のバカがバイクで校内を走り回っていました。
まだ週休も1日で、授業も「詰め込み教育」全盛期でした。
子供の人数が多いので、「受験戦争」と呼ばれるほどの苛烈な競争社会でした。
そしてやっと就職する時になると、バブルは既にはじけ、不景気になってしまい、「就職氷河期」を迎えました。
(ちょっとだけでもバブルを味わいたかったですわ・・・)
この時期企業が一斉に採用人数を絞ったため、就職活動は苛烈を極め、有名大学でもなかなか内定をとれませんでした。
その結果、就職活動に失敗して、フリーターや派遣など非正規労働者になった人がたくさんいました。
しかも、就職してからも長引く不景気、非正規雇用者が多いことから、将来を不安視し、未婚率が増加、出生率も下がってしまいました。
それは大量の団塊ジュニア世代を支えてくれる代がいないことを意味します。
さらに不幸なことに、近年、団塊ジュニア世代の親が介護が必要な歳になり、介護離職せざるをえない人が増えています。親が70歳代、団塊ジュニア世代が40歳代のいわゆる「7040問題」です。
このように書いているだけで、ほんと泣きたくなる世代ですね。まさに自分の世代のことなのですが。。。
なぜ日本がめちゃくちゃになる?
こういうロジックです。
就職氷河期世代は、非正規雇用、無職が多い。
↓
老後を生活保護で暮らさざるをえない人が増加。
↓
なんと将来の生活保護予備軍が147万人という試算に!
今現在、生活保護受給者は213万人なのに対して、この世代だけでその70%もの人数がいる。
↓
就職氷河期世代が老齢になる頃、生活保護費は、30兆円を超えるとの試算に。
なんと、これは国の歳出の1/3を占め、国家財政はひっ迫、財政破綻の危機に陥る。
ん~、人口構成の予測は確度が高いので、これは実現可能性が高そうです。
やはり、この悲観予測を避けるためには、雇用形態の変更(正規雇用)と収入アップしかないと思います。
ただ、そう簡単に非正規や無職が正社員になったり、収入が劇的にアップしたりは、あり得ません。
最近、後継ぎ不足で毎年3万社が休業や廃業に追い込まれているそうです。そのほとんどは中小企業で、卓越した技術力やノウハウをもった会社がたくさんあります。
後継者がいないなら、非正規や無職で苦しんでいる就職氷河期世代の人に継いでもらうのはいかがでしょうか。
日本の技術力の伝承にもなります!
そんなに簡単ではないのは分かっています。年を取ってから簡単に身に着けられる技術とも思っていません。
でも、このまま廃業になるくらいなら、トライする価値はあるかと!
日本の技術力維持と財政破綻を同時に回避できる妙案だと思うのですが。。。どうでしょうか?
ではまた。今日もブログを読んでいただき、ありがとうございます!