厚生労働省で「働き方改革」を担当する部署の残業時間が、平均177時間、最長で過労死ラインの倍の200時間に上ることがわかりました。
官僚はどの部署も忙しいですが、働き方改革という重要な国家プロジェクトを担当し、更に最近は裁量労働制の不適切データ問題の対応もあり、超多忙だったのだと思います。
「働き方改革」を担当する部署がブラック職場とは何とも皮肉な話です。
民間企業では、以前より平均ではかなり残業が減っているようですが、この厚労省と同じように、みなさんの職場にも、相変わらず忙しい「例外部署」がありませんか?
エリート部署
会社によって違うと思いますが、エリート部署といえば、大体が経営企画系の部署ではないでしょうか?
この経営企画系の部署は、会社の経営にかかわる重要な課題に対応しなければいけない重責を担っています。
よって、将来を嘱望されるエリートが配属されることが多いです。
そして、だいたい忙しいのです。残業時間だって相当のはず。
そりゃそうでしょう。降ってくるのは、会社の経営にかかわる難問ばかり。職場柄、役員など偉いおじさんと協議することも多いはずです。
この部署が暇だと、『この会社大丈夫か?』って感じる人も多いでしょう。
プロジェクト部署
例えば、秘密裏に大きなM &Aを進めているような部署です。
大プロジェクトです。だいたいが少数精鋭で進められるでしょう。
会社の大金を使って他の会社(事業)を買収するのです。事前の綿密な調査、相手側との交渉などかなりヘビーな仕事です。
忙しくないはずかありません。残業時間もやばいです。
平準化できるか
あと、変な話ですが、儲かっていない部署も残業が多いケースがあります。
「こいつら儲かってないくせに、早く帰りやがって」みたいな白い目があるので。
さて、理想を言えば、これらの部署も残業を無くすべきなんでしょう。
逆にこれらの部署が残業を無くしたとき、その会社にしか見えない新たな風景が出現するかもしれません。
僕の持論ですが、
だいたい普通の上場企業においては、そんなに社員の能力って変わらないと思うのです。
だって地頭はそんなに変わらないんだから。
ただ、配慮、地ならし、プレゼン力、交渉力なんかに少し違いがあるだけです。
(この違いがデカイんだよ、という意見もおっしゃる通りですが)
サラリーマンは、所詮サラリーマンです。特殊なことができない人の集まりなんですから。
なので、経営者も勇気を出して、それらの部署の人数を増やすなどして、残業を減らすべきです。
別に壊滅的にはなりませんよ。
何が言いたいかというと、例外部署がある限り、その会社の働き方は変わらない。例外から潰していくべき。エリートにこだわらず、忙しい部署の人を増やせばいい。
われわれはイチローじゃない。
平準化できるのがサラリーマンの強みでしょ?(^_^)
ではまた。
今日もブログを読んでいただき、ありがとうございます。