おはようございます。ヒロンです。
また出張で、羽田空港です。
なぜか国際線のラウンジのカレーがお気に入り。
美味いんです。具がゴロゴロで家のカレーみたいなんです。
皆さん、お試しください(^_^)
さて、
日本は子供の貧困率が高いという問題があることは有名ですが、このままこの問題が解消されないと何が起こるのか考えてみました。
もちろん貧困自体が問題なのですが、日本全体として大問題であることが分かりました。
日本における子供の貧困
まずここでいう貧困は「相対的貧困」のことです。
つまり、飢えることはないが、いわゆるいわれる平均的な暮らしができない状態です。
日本はアメリカ、中国に次いで世界第3位の経済大国にもかかわらず、子供のうち7人に1人が相対的貧困状態です。
なんと13.9%です!
しかも、この30年間でみると増加傾向にあるとのこと(最近は景気がよくなって、減少傾向)。
このままこの問題を放置すると、
貧困世帯の子供は、お金がなくて大学に行けない ↓ その子供も貧困になる可能性が高くなる
となり、将来的に日本全体で約40兆円の所得減少を招くとのことです。
つまり、子供の貧困は、個人の貧困問題ではなく、社会的損失も大きく日本全体の問題だということです。
貧困と学力の関係
ある市の調査で分かったことですが、貧困世帯の子供の学力は10歳ぐらいから低下していき、そのまま固定化するらしいです。
小学校低学年では、通常世帯の子も貧困世帯の子も偏差値65以上がだいたい5%で変わりはありません。
しかし、高学年以上になると、通常世帯の10%に対して貧困世帯はたった3%になってしまうのです。
この背景は言うまでもありませんが、家庭の経済状況の違いにより勉学に投資できる金額が違うためでしょう。
そして勉強が難しくなる小学校高学年以上で差が顕著に出てしまっていると思います。
でも、実はその素地の違いは、もっと小さい頃からあります。
小学校入学当初ぐらいの子供に
①習い事など頑張っていることがあるか
②朝ごはんを毎日食べているか
などのアンケートをしたところ、
①のYesは、通常92%、貧困73%
②のYesは、通常97%、貧困78%
という結果であり、幼少期から既に大きな違いがあることがわかります。
貧困は固定化する
通常家庭と貧困家庭では、こんなに大きな差があったのです。
このまま大人になっていくと。。。貧困世帯の子供が高い所得を得るのは確率的に低くなります。
そして貧困は連鎖し、固定化していくのです。
現実は残酷です。
例えば、貧困世帯の子供が大人になって、宝くじで3億円当たったとしても、瞬間的には潤いますが、結局貧困から抜け出せる可能性は低いと言われています。
それは「文化資本」の格差があるからです。
文化資本とは、例えばマナーや礼儀作法、長時間机に向かって勉強ができる能力、コミュニケーション能力など社会的に有利になるもののことです。
「親の背中を見て子は育つ」、と言いますが、言い換えると、貧困は引き継がれるということになります。
そして、例えば、貧困世帯の子供が大人になって、毎日酒ばかり飲んでグータラになったとしても、全てが本人のせいではないことも分かると思います。
ではどうすればいいのか
子供の貧困対策として、子供食堂とか無料の学習塾とかよくTVでニュースになりますが、結局、文化資本を持っていない人が社会で不利になる世の中、残念ながら根本解決になりません。
非常に難しい方法ですが、親の適正がない親から子供を引き離して、「ちゃんとした」教育をするしかないのだと思います。
もちろん、その親に何らかの改善があればいいのですが、それは難しいと思います。三つ子の魂百まで、です。
貧困の連鎖を断つにはこれしかないのだと思いますが、今の社会システムでは実現するのは難しいでしょう。
それでなくても日本は少子化が進むので、日本の子供は「少数精鋭」にならないといけません。
子供の貧困は、日本の国力低下に直結します。
非常に深刻な問題です。
ではまた。
ブログに来て頂きありがとうございます(^_^)