汎用リーマンがいく

東京勤務の適当サラリーマン。鈍~く世相を語ります。団塊ジュニア世代、北海道出身。某旧帝大卒後、都内の一部上場企業に勤務。

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記者クラブと取材の裏話

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フィギュアの羽生選手が日本記者クラブで記者会見をやりましたが、皆さん「記者クラブ」ってどんなものかご存知でしょうか。

取材を受ける側になるか、会社の広報部門にいるかしないと馴染みのない存在だと思います。

なかなか面白い世界なので、今日は「記者クラブ」についてお話ししたいと思います。

記者クラブとは何か

記者クラブは、公的機関や業界団体などの各組織の継続取材を目的とした大手メディアが中心となって構成されている任意組織のことです。

大手メディアとは、誰もが知っている有名新聞社、通信社、テレビ局などのマスコミのことです。

架空の組織とかではなく、記者クラブは、ちゃんとビルの中にオフィスを構えており、所狭しと各社の記者さんがデスクを置いて、常駐しています。

記者さんのデスクなので、想像つくと思いますが、雑多に今にも崩れそうな書類の山が散乱しています。

記者クラブはたくさんあります。40個ぐらいはあります。

以下のとおり、大きく、官公庁、政党、業界に分けられます。

◆官公庁:衆議院記者クラブなど

◆政党:平河クラブ(自民党を取材)など

◆業界:兜倶楽部(企業の決算を取材)、重工業研究会(非鉄、化学、繊維、ゴム、紙、ガラス、化粧品、日用品、医薬品、アパレルを取材)など

どんな仕事をしているか

分かりやすいように企業と記者クラブの関係でお話しします。

企業は、頻繁に「プレスリリース」をしています。新製品の発表、社長交代の人事、決算、不祥事 などなど。

もちろん全ての発表を記者会見のような場で披露しているわけではありません。

例えば社長交代や買収など大きな発表は記者会見(みなさんよくテレビでみるやつ)を開きますが、ほとんどのプレスリリースはそれほど世間は大騒ぎしないので、記者会見は開かず、「投げ込み」という形で発表します。

例えば、あるアパレル会社がちょっとした新製品を世間に発表したいと考えているとします。

アパレル業界は、重工業研究会という記者クラブに属しているので、重工業研究会に公表することになります。

まず、発表する数日前に記者クラブに対して、「〇月〇日に〇〇の新製品についての発表を行う」と事前通知をします。

この事前通知を受け取ったときから、記者クラブに所属するマスコミ各社は、本件に関して抜け駆け(スクープ)禁止になります。

マスコミの本質はスクープ(他者に先駆けて大きいネタを報道する)です。新聞社では「社長人事をスクープして一人前」と言われているほど。

しかし、この事前通知を受けると、その件に関してはスクープ禁止になり、ある意味マスコミの本質に反してしまいます。

それに反してまで、記者クラブを構える趣旨は、効率的な取材をするためです。

どのマスコミもデカいネタ(巨額の買収、大企業の社長交代、大きな不祥事など)は、スクープしたいと考えていますが、小さいネタはスクープするほどの魅力もないので、それならみんな仲良く確実に情報を受け取れる方が取材効率がいいのです。

話を戻しますと、事前通知をしたあと、発表日に記者クラブに置いてあるポストにプレスリリースの書類を投げ込んでいきます。

本当に「投げ込み」なのです 笑

ポストは各社ごとにあります。(ポストの投函口に例えば「毎日新聞」とか書いてあります。)

で、その書類を記者クラブに詰めている記者が回収して、記事を書きます。

そして、新聞やテレビを通して世間に公開されるのです。

ではデカいネタはどうするのか

有名企業による社長交代や巨額の買収など大きな発表はどうするのか?

マスコミも本性は「スクープ狼」です。

デカいネタも同じように事前通知した場合、「抜け駆け禁止」という紳士協定を破るマスコミが続出します。

なので、大きいネタは、緊急発表という形をとることが多いです。

これは記者クラブによって違うと思いますが、デカいネタは事前通知なしで当日緊急発表できるルールになっています。

記者側はスクープしたいのですが、企業側はだいたいの場合、スクープされたくないです。

公平性に反しますし、他のマスコミから恨まれてしまいますので。

ただ、企業も故意にスクープさせることもあります。

某有名経済新聞社に、決算発表日前にもかかわらず、企業の決算の推測記事が出ているのを見たことはありませんか?

そしてその記事が出た直後に、その企業から必ず「当社が発表したものではありません」とリリースがでます。

その新聞社が勝手に推測して書いただけ、という体裁をとります。それを言わないと、公平性に反してしまうので。

でも実はそれは「出来レース」なのです。

新聞社側はスクープできる、企業側は某有名経済新聞に大きな記事を書いてもらえる、ということで、両者win-winなのです。

大人の事情ってやつです。

ではまた。

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