国際NGO「オックスファム」の報告によると、
◆世界で1年間で生み出された富のうち82%を世界で最も豊かな上位1%が独占。
◆世界の下位半分37億人分の総資産額は、上位たった42人(1兆4980億ドル)とほぼ同じ。
◆世界の最裕福層1%の資産は、残りの99%の資産より多い。
となっており、富の集中、所得格差拡大について世界の指導者に対策を呼びかけました。
具体的には、タックスヘイブン対策や裕福層への課税強化を求めたとのことです。
この手の「富の集中」系の話はよく聞きますよね。
正直、あまりにスケールがデカすぎてイメージが全然わきません 笑 ^^;
なぜ格差はいけないのか、解消する方法があるのか、考えてみました。
なぜ富の集中はだめなのか
我々は、共産主義の国で暮らしているわけではないので、富が偏在するこは問題ではありません。
能力ある人が稼いで、努力しない人にお金が無いのは、皆さん致し方ないことだと思っていると思います(嫉妬はあると思いますが。。)。
資本主義では、富の集中から、大きな投資による技術革新、新しい文化の創出が起こることも多々あり、格差が人類の進歩に貢献しているとも言えます。
上記から、僕個人としては「富の集中」については、問題があるとは思っていません。
ただ、これは世界のみんながそこそこの暮らしができている前提です。
つまり、みんなに十分な食料が行き渡り、余暇もそれなりに楽しめる暮らしができていれば、異次元の金持ちがいても別に不満はないじゃないですか(嫉妬は別です)。
しかし、世界には、以前より減少したとはいえ、未だ約7億人(10人に1人ぐらい)の絶対的貧困者がいること、また、日本においても、6人に1人は相対的貧困者です。
幸せではない人がいる限り、極端に富が偏在しているのは正義ではないでしょう。
課税強化で富の集中は解消できるのか
例えば、貧乏人には10%、超大金持ちには90%課税すれば、超金持ちから貧乏人に還元されるように思います。
べき論としては、そうなのかもしれませんし、累進課税強化という方策はネットとかでもよく見ます。
しかし2つ問題があると考えています。
① そもそもそんなことできるのか
超大金持ちは、その資金力にモノを言わせて政治に深く関与しています。まず間違いなく、超大金持ちに不利になるような政策は成立しません 笑
悲しいけどそれが現実だと思います。日本でも小金持ちぐらいのサラリーマンから税金いっぱいとるじゃないですか。。。
取りやすいところからしか取れないのです。
② 実は貧乏人のためにならないかも
ビル・ゲイツは、10兆円近い資産があり、10%ぐらいのリターンで運用しているらしいです。
何もしなくても1年で1兆円増えていくのです。。。羨ましい 汗。
それはさておき、
超大金持ちからこの膨大な資金を取り上げてしまうと、この運用が出来なくなることになります。
その結果、企業への投資がなくなり、経済規模が小さくなってしまい、結局、貧乏人の取り分も小さいなってしまう可能性があります。
これをトリクルダウン理論というらしいのですが、結構強固な理論らしいです。
一瞬、まやかしのように聞こえますが、確かにそうなるようにも思えます。
まとめ
まさに、
富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなる
世の中です。
このままでは、格差解消は無理そうですね。
革命しかないですかね 笑
しかし、革命後にどんな世界にするのか明確なビジョンがないと意味がないです。
超大金持ちの資金を、貧困解消策のために使うように導くことが一番現実的ですかね。
ではまた。